
JAXAの宇宙探査イノベーションハブに研究課題:「裸眼3Dモニタ技術のマニピュレーション作業への適用性評価」が第9回研究提案募集にて採択され、JAXAと東京藝術大学・株式会社xbs・株式会社Portalgraphが共同研究を行いました。軌道上マニピュレータや探査ローバーの遠隔操作を想定した3D表示システムを試作しました。
課題
現状のVRヘッドセットなどのビューアーは個人利用が前提となっており、ローバーに設置したカメラからの映像を複数人で同時に、同じ画面で観察することは難しいです。一方、大画面の平面ディスプレイにローバーからの映像を表示すれば複数人で同じ画面を共有できますが、VRヘッドセットに比べて臨場感が不足します。
ソリューション
上記の課題に対して、ローバーにVR180カメラを配置し、その映像をPortalgraphを組み込んだ大型3Dモニターで同時に複数観察者に対し3D立体投影する技術を提供しました。また、同時に観察者の視点移動に応じた立体投影を実現することで、より臨場感のある観察手段を提供しました。

成果
既存のテレオペレーションで用いられている平面ディスプレイでは奥行きは再現されないため、操縦者の経験に基づいたローバー周辺の状況把握が必要だったのに対し、今回開発した表示技術を活用することで、操縦者に3D広視野と視点移動を提供し、操作感を向上させることができました。